区議会第2回定例会 私、田中まさやの代表質問④ ~依然依然深刻!待機者347人 特養老人ホーム増設求める 田中まさや議員が、区政リポート6月29日号を発行しました

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区議会第2回定例会 私、田中まさやの代表質問④

依然深刻!待機者347人 特養老人ホーム増設求める

特別養護老人ホームの待機者は347人。なかでも介護度4と5の重度者が193人と依然深刻です。(4月1日現在、福祉保健委員会報告)

区議会第2回定例会の本会議での代表質問で、私は、「住み慣れた地域で、いつまでも」との区民の声を示して、特養老人ホーム増設による待機者解消を区長に求めました。区長は、来年度からの「第9期高齢者保健福祉計画の中で進める」と答弁しましたが、国有地や都有地の活用も含めて、待機者解消を正面に据えたとりくみの強化が求められます。本号では、特養老人ホームについての質問(要旨)をご紹介します。

  • 特別養護老人ホームの待機者解消について

 特別養護老人ホームの待機者は、344人(2022年10月現在)でそのうち要介護4・5の人が183人、54%と重度になってもなかなか入所できません。軽度の認知症のひとり暮らしの高齢者は、「ひとりで生活ができなくなっても、この地域でくらしたい」、地域に特養老人ホームを増やして欲しいと訴えています。

 区は、神宮前の国有地に60床規模の特養を整備するため、現在公募中の事業者が国有地の定期借地契約を結ぶと聞いています。早期に開設し安定して運営するために区が直接定期借地すべきです。また、ケアコミニュティ原宿の丘については、高齢者福祉サービスの利用者や地域住民の声をふまえて、地域包括支援センターなどを現地に残すことも含めて再検討すべきです。

 幡ヶ谷社会教育館の隣の都営住宅跡地の活用について、東京都とどのような交渉をしているのですか。地域でも要望の強い特養老人ホームやグループホーム、高齢者住宅など福祉の施設を整備すべきです。

 代々木2・3丁目の国有地は、地元からの特養老人ホームの整備の要望を区議会の全会派一致で採択しています。特養老人ホームの用地として定期借地の交渉を再開すべきです。

 それぞれ区長の見解を伺います。

区長答弁 神宮前国有地を活用した特別養護老人ホーム等の計画については、既に募集要項を公開しているとおり、事業者が国と定期借地権による貸付契約を締結し、自ら施設の整備、運営を行う仕組みであり、本区と国とは直接契約を締結しません。

次に、ケアコミニュティ・原宿の丘についてですが、既に区民の皆様にお知らせしているとおり、建て替えに伴い、デイサービスについては計画中の神宮前国有地の高齢者施設に移転し、原宿の丘・地域包括支援センターは、はぁとぴあ原宿内への移転を予定しています。区民のニーズに応えながら、福祉サービスのさらなる基盤強化を目指し、より広い視点から計画を進めており、再検討する考えはありません。

幡ケ谷二丁目の都営住宅跡地及び代々木二・三丁目の国有地の質問については、特段の進歩はありません。

特別養護老人ホーム等の施設の整備については、引き続き地域のニーズや区内全域の整備状況、老朽化への対応等を踏まえ、第9期高齢者保健福祉計画に位置づけ、進めてまいります。

区政リポート2023.6.29docx