区長は、澤田副区長の辞任について説明責任を果たせ ~長谷部区長は、幹事長会で「謝罪」したが… 田中まさや議員が、区政リポート9月1日号を発行しました⑴

人権活動報告渋谷区

長谷部区長は、幹事長会で「謝罪」したが…

区長は、澤田副区長の辞任について説明責任を果たせ

不適切な投稿で澤田副区長が辞任した問題について、長谷部区長は、8月29日の区議会幹事長会での区長報告の冒頭で、澤田氏の「不適切」な書き込みによって、本人と区議会議員に迷惑をかけたとして謝罪しました。

私はその場で、区長は何をもって「不適切」としているのか認識を質しましたが、丸山議長が「議題になっていない」、区長への質疑をおこなうかどうかは、全会派同意が必要として、その場での区長への質疑を許可せず、「その他」の議題で協議することになりました。

その後の協議で、立憲・国民副幹事長から「幹事長会で区長への質疑を求める」と提案があり、各会派の意見聴取が行われました。

自民、笑顔、公明は区長への質疑必要なしと主張

自民党は、当事者が退職している。シブヤを笑顔にする会は、区長がお詫びし、昨日の総務委員会で報告を受けた。公明党は、(副区長の投稿は)不適切で許せないが、区長が謝罪をした。維新の会も、区長から謝罪があった。などと主張しました。

任命権者である区長として、議会への説明は当然

私は、澤田副区長の不適切な書き込みは、区議会議員への重大な人権侵害であり、個人情報の漏洩(ろうえい)は、公務員法の守秘義務違反である。さらに、区議会に対しても「バカの集まり」、「(質問を)早めに封じておかなければ」などと主張したことは、本来チェックを受ける立場の行政の幹部がチェックする区議会を否定するという民主主義を否定する極めて重大な問題である。ところが区長の謝罪では、何が不適切で謝罪するのか明らかではない。区長は、副区長の任命についての責任を負っており副区長の辞任については、当然区議会に対して説明をすべきであるなどと主張しました。

無所属議員からも、(区議会との)信頼関係を損なう、今まで区議会に対して謝罪もなかった[鈴木議員]、区が行った調査は不十分、退職金が支払われたことなどは質す必要がある[須田議員]、議会軽視であり、安心して意見を言えなくなる[矢野議員]など、それぞれ区長への質疑が必要との意見が述べられました。

その後、立憲・国民から、行政の組織文化が問題になっており副区長が辞任した

から終わりにできない、議会との信頼関係が損なわれている、総務委員会の報告でも調査が不十分などの問題が出ているなど、区長に対して質疑する必要が述べられました。

次回幹事長会で可否決定に

議長が、全会一致とならないことから区長への質疑は行なわないとの諮りがされたことから、私は、再度、区長は、副区長の選任について、区議会に同意を求めることになっている。区長に説明を求めることは区議会として当然ではないかと、議長に対して認識を質しました。

しかし、議長は、各会派の総意によって決めることだとして回答しなかったため、私は、今日の議論をふまえて会派に持ち帰り、改めて決めるべきだと主張。全会派が賛同して、次回の幹事長会で決定することになりました。

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