玉川上水緑道整備・オリンパス跡地再開発、住民の声を聞くべき ~第1回区議会定例会・田中まさや幹事長の代表質問より⑥ 田中まさや議員が、区政リポート4月17日号を発行しました
第1回区議会定例会・田中まさや幹事長の代表質問より⑥
玉川上水緑道整備・オリンパス跡地再開発、住民の声を聞くべき
長谷部区政の重大問題は、物価高騰で困っている区民への直接支援に背を向けていることに加えて、住民の声を無視したトップダウンの区政運営にあります。第1回定例会で私は、玉川上水旧水路緑道整備問題と幡ヶ谷2丁目のオリンパス跡地再開発問題について、区長の姿勢を質しました。
今号では、私の代表質問の「住民が主人公のまちづくりについて」と区長答弁をご紹介します。(要旨)
⑴玉川上水旧水路緑道整備計画の抜本的見直し
玉川上水旧水路緑道再整備計画は、巨額の税金を投じ、園路舗装材は一般的素材の17倍、ベンチは1基300万円など高額なテラゾ材の使用する税金の無駄遣いや近隣住民の多くが反対している農園整備など、多くの声を無視して進められています。
日本イコモスの「江戸・東京400年の文化遺産である「玉川上水」の歴史と文化の保全と継承に向けた提言」に対して、区長は「ご意見を大切にしながら、事業を推進」と答えています。ところが、驚くことに今定例会に、大山緑道と西原緑道の2件の工事契約が、これまで同様の工事内容で提案されています。イコモスの提言を「大切にする」のであれば、この議案は撤回して、専門家、住民の意見を聞くべきです。
| 日本イコモスの提言
江戸・東京400年の文化遺産で ある「玉川上水」の歴史と文化の 保全と継承に向けた提言 1. 歴史・文化の尊重及び国指定「史跡」との関連を踏まえた保全・再生について 2. 生物多様性と武蔵野の杜について 3.「清流復活」を見据えた柔軟な設計について 4. 既存樹林の保全と回復について 5. 桜の回廊の尊重について 6. 近代を代表する産業遺産、文化資産との連携について |
提言は、生物多様性国家戦略に準拠した「武蔵野の杜再生プログラム」等をつくり、持続可能な都市林の形成を勧めています。区長は、「これまで以上にみどり豊か」にすると回答していますが、笹塚緑道にフェニックスを植えたり、低木や地被類をすべて除却するやり方は、既存の生態系の破壊であり、武蔵野の杜の再生に逆行するのではありませんか。また「清流の復活」について、「柔軟に対応できるよう検討する」と回答していますが、今後どのように検討を進めるのですか。さらに「既存樹木の保全と回復」に関して、専門家は、テラゾ材は「樹木への負荷が大きい」と指摘しています。また清流復活の再整備となれば高額なテラゾ材を使うことは税金の無駄遣いです。テラゾ材の使用はやめるべきです。以上4点伺います。
イコモスは、「緑道が地域住民に愛されるかどうかは、地域の人たちと丁寧な協議を行い、納得できるようなプロセスを踏んでいくことが何より大切」と指摘しています。わが党区議団の沿道住民へのアンケートでは、8割が計画に反対しています。玉川上水旧水路緑道再整備計画は、イコモスの提言を生かし、白紙に戻すべきです。区長に伺います。
長谷部区長答弁
日本イコモスからの提言については、複数の専門家から御助言をいただきながら柔軟に対応していますので、契約を撤回する考えも、事業を白紙に戻す考えもありません。
⑵幡ヶ谷2丁目・オリンパス跡地再開発について
三井不動産レジデンシャルが幡ヶ谷2丁目のオリンパス本社跡地に、地上45m430戸、駐車場110台を備える高層分譲マンション計画と7号通り公園の移設について、住民から、「自宅が日陰になる」、「風害がひどくなる」、「学校があふれる」、「幡ヶ谷駅の利用者が増えてホームが危険」など、不安は広がるばかりです。ところが、未だに住民への説明はありません。
区長は、三井不動産レジデンシャルに、住民説明会を開くよう求めているのですか。開催を求めるべきです。区長に伺います。
また渋谷区は、マンション駐車場の出入口をつくるために、水道道路との間の区立7号通り公園を西側に移設しようとしています。
7号通り公園は、住民が毎朝ラジオ体操で使い、地域の様々な行事にも使われるなど、かけがえのない憩いの場です。水道道路の歩道を分断して出入口をつくれば、交通安全上の危険が増大します。区は、この駐車場の出入口を、1日最大何台通過すると想定しているのか、警察は交通安全に対してどんな意見を言っているの。
同じ水道道路に面した幡ヶ谷社教館と隣接する都営住宅跡地の開発では、一体開発することで都営跡地の地価は56%上昇すると報告されています。出入口を水道道路側に付けることでマンションの資産価値はどれだけ上がるのか、伺います。
住民や地元町会などから、三井不動産レジデンシャルの便宜のために公園を移設することに、強い反対の声が上がっており、署名運動も始まったと聞いています。7号通り公園の移設は中止すべきです。
区長答弁
住民説明会については、引き続き事業者に要請していきます。
マンション駐車場出入口の1日の最大通過台数については、事業者が周辺の車や歩行者の通行量を調査し、交通管理者と協議した結果、水道道路側に駐車場出入口を設置することは問題ないとの報告をいただいています。
マンションの資産価値についてですが、本区は把握していません。
7号通り公園の移設については、幡ヶ谷ひだまり公園との一体的な活用を図る必要があるため、中止する考えはありません。引き続き、地域の皆様と対話を重ねていきます。
