春奈物語 その二 中学生、高校生の頃

米倉春奈物語

(その一に続いてです)

▽カンボジア訪問 きびしい貧困の現実を体験

私の立候補の原点になる体験、人生を大きく変えたのは、中学校2年生のときの、カンボジア訪問です!

NPOの教育支援の活動で、最後に訪れたのは、ゴミ収集場内のがれきの山の脇にある、小屋のような学校でした。そこには、がれきの山からお金になるものを売って、収入を得る子どもが30人くらいいて、ボランティアの支援で勉強を習っていました。

通訳を介して、7歳くらいの女の子が「私は勉強が楽しいんだ。将来は先生になりたい」と、私に語ってくれました。私は、この話がとてもショックでした。
毎日の生活もままならないその子が、高校、大学へと進学していくのは、無理だと思ったからです。夢があっても、努力しても、自分の力ではどうにもできない社会は悲しいなと思いました。

このときの経験は、高校へ進学しても忘れず、カンボジアで出会ったような子どもたちの力になりたい、世界の貧困をなくしたい、この思いで大学へ進学しました。

この写真は、大学生になって2回目の訪問時に撮影。このときは、「井戸がほしい」との声を受けて、視察に行きました

この写真は、大学生になって2回目の訪問時に撮影。このときは、「井戸がほしい」との声を受けて、視察に行きました

▽天文部を復活させ、「星だより」を発行

私の地元、宮崎県えびの市は全国有数の、星がよく見えるまちです。
空気が澄んでいる夜だと、キラキラどころでなく、ギラギラと迫ってくるくらいに、夜空は豪華です。
私は暇さえあれば、庭から何時間も夜空を眺めていました。

高校に入学すると、休眠状態の天文部があることを知り、天文部の活動をやってみたかったので、顧問を探し当てて、復活させました。
友達を活動に誘ったら、クラスの子も「えーっ、私もやりたい」となり、一気に10人ぐらいに増え、翌年にはまた10人新入生が加入し、天文部は人気部活になりました。

星を見るだけじゃなく、他にも活動しようと、「星だより」という新聞を発行して。学校中に「勝手に掲示板をつくって」(笑)、今月はこの星が見頃ですというような紹介をしました。私の青春です。