米倉春奈レポート No.206 コロナ禍のしわよせが立場の弱い女の子に

子ども・若者実績性暴力新型コロナ

公的支援の抜本拡充を

 夜の新宿、渋谷で、10代の女の子向けの無料カフェが定期的に開催されています。虐待などで家に帰れずにいる女の子に無料カフェがあるよと声をかけ、食事やコスメ、衣類を提供しながら公的支援に繋いだりします。女子高生サポートセンターColaboの取り組みです。
 緊急事態宣言中の1月、私も新宿のカフェに参加しました。街には居場所のない女の子がたくさんいました。(詳しくはツイッターの画像を)
 私が5年前に都議会で初めて取り上げた時に、都は〝女性の支援はやっているが、若い女性への支援と言われても困る〟という状況でした。しかし、関係者の皆さんや私たちも都議会で求め続け、ついに来年度、東京都が若年女性支援を始めます。大事な一歩です。

コロナ禍の若者支援は急務
「学生生活が一変した。うつ症状がひどい友人もいる」

東京都は大学・学生支援を位置づけて

 大学生の生活は、コロナ禍で時が止まったかのような事態です。都内の大学はオンライン授業がほとんどで、入学以来キャンパスに入ったことがない1年生もいます。多くの学生が孤立しています。ある学生は「コロナで学生生活が一変した。夜中に突然、涙が出る。うつ症状がひどい友人もいる。経済的な大変さに精神的な不安が上積みされる一方だ」と話してくれました。東京都には学生や大学を担当する部署がありません。大学が全国で一番集中する都市として、対面授業の再開に向けた支援を行うべきです。

高額な補聴器に助成を!

補聴器の購入に10万円助成する条例提案をします!

 難聴になれば、家でも、外でも、生活が困難になります。これまでも公的なサポートを都議会で求めてきましたが、3月議会に、補聴器購入に10万円(両耳)を助成する条例を提案をします!
 共産党都議団が行なったアンケートでは、平均購入費は27万円(片耳購入のみも含む)。①高額で買うことができない、②買ったけど使っていないという、2つの問題も明らかになりました。
 購入費用の支援と、その人に合わせた補聴器調整をするために専門家のサポートを受けやすくする必要があります。

米倉春奈のとりくみ──その③ 障害者

高校生なのに水深70センチのプール
障害者の教育環境の改善などに全力

 近年、生徒数が増加している特別支援学校には設置基準がないため、教室不足やひどい学習環境もあります。私は各地の学校の改善を求めてきました。
 江東特別支援学校のプールは老朽化だけでなく、高校生が使うのに、水深が浅いところは70センチで、クロールをすると手が底に着いてしまいます。先生からは「高校生としての授業が成り立たない。改善を」と切実に訴えられました。文教委員会で早期の改善を求めたところ、他の委員からも「ひどい」とどよめきが起きました。その数ヶ月後に校舎の改築が決定し、改善されることに。本当に良かったです。
 その他、視覚障害者や車椅子を利用する皆さんと、都立施設や駅、道路のバリアフリーも進めてきました。