国とたたかう萬平に共感!
台東区民主商工会
連ドラ「まんぷく」。日本が占領下のあの時代に、不当な課税について国を訴えることを、萬平と東が決意する。
当時、このような行動は命がけだったろう。台東区にも、あの戦争直後、銃剣を持って理不尽な徴税による資産の差押えにやってきた米軍とMPに胸を張って立ち向かった先達がいた。生活養護同盟、後に民主商工会に発展する零細な事業者の団体である。
私は1986年、台東民主商工会に勤務し、当時の生き証人から話を聞いた。税務署や国税局、そして占領軍の理不尽な課税処分に対して、「撃てるものなら撃ってみろ」と立ちはだかった勇気に驚嘆した。ドラマ以上の強権だったようだ。
国税の強権的な徴税は、戦後数十年たった80~90年代にもあった。とくに消費税導入前後の推計課税はひどかった。消費税導入を前提に、国税当局は、実際の営業実態ではなく、店の面積や概況的な情報に基づきバンバン更正決定処分を乱発してきた。
私は、民主商工会の専従職員として、国を被告に訴えた裁判を2つ経験した。写真は当時、東京上野税務署前の抗議行動。一番左でマイクを担ぐ私。