自衛隊員募集への協力、台東区は適齢期の個人情報を抜き出して閲覧に供している。

安倍首相が、自衛官の募集に6割の自治体が協力していない、として圧力をかけています。
とんでもないことです。


私は2014年10月、4年半前の決算委員会で、当時の吉住台東区長にこの問題で厳しく迫ったことを思い出しました。
(以下、当時の私の区制報告から)

 集団的自衛権の閣議決定以降、18歳になる区民を狙い撃ちにしたように、自衛隊勧誘の手紙が届いています。
 台東区が入隊適齢期の個人4情報(氏名、性別、生年月日、住所)を求めに応じ自衛隊に提出しているからです。
 地方自治体は自衛官の募集に関し広報宣伝を行う事務を課せられていますが、個人情報を提供する義務まで、法律は定めていません。
 住民基本台帳法で閲覧させることができる、とありますが、台東区は18~26歳の適齢期情報を抜き出して閲覧させています。自治体の長の判断で断ることはできるはずです。
 私は昨年の代表質問で吉住区長に、「憲法が定めた地方自治の本旨とは何か」と質問。区長は「住民自治と団体自治から成り立つ」と答弁しました。団体自治とは何か。住民は国などの圧迫を受けない独立した機関を持つ、ということです。
 憲法は、国の求めであっても、区長自らの判断で断ることができる、としているのです。
 今後、入隊適齢期の台東区の子どもや区民の個人情報を、そのまま自衛隊に提供することはやめるべきです。

写真は、今年度18歳の区民に送付されている「一般曹候補生募集」「採用説明会」などの案内。「世界が頼る存在へ」と大きく書かれています。日本を守る専守防衛の組織から「国際貢献」の軍隊になるというのでしょうか。いや集団的自衛権で米軍とともに世界各地で殴り込み戦争をする軍隊に変わろうとしています。