解体工事のトラブル激化。 スクラップ&ビルド見直す政治に
安全・安心
台東区内では、鉄筋コンクリートの堅固な旧建物を解体する工事が増え、工事会社の乱暴な対応、激しい騒音と振動などで近隣住民とのトラブルが激しくなっています。開発会社の事情で解体工事が頓挫し、数か月も雨ざらしになっている現場も出始めています。
一方、台東区の公共施設解体工事の入札では、ここ2、3年、工事の質を担保するために設定した最低制限価格を下回る入札が急増しています。最近では入札20社中16社が最低制限価格以下という「異常事態」です。
目先の利益ばかりを追いかける開発により、スクラップ・アンド・ビルドがコロナ禍でもすすんでいます。住民本位の街づくりのため台東区がこんな流れを変える時です。
コンクリート造建物の基礎を解体するのに1年以上かかっている現場。旧建物建設工事の際のシートパイルを土留めにしていたが危うくなり鉄骨で補強して解体工事を深く進めている。
開発事業者の都合で解体工事が止まったまま3か月たつ現場。鉄筋や破砕途中の壁・柱がむき出しのまま雨ざらしになっています。