区議会・自民、7月に柏崎刈羽原発を視察。安全神話に再洗脳

安全・安心

台東区議会自民党が本年7月、新潟県にある東京電力・柏崎刈羽原子力発電所を視察していたことがわかりました。台東区議会では福島第一原発事故の3年前、2008年、東京電力上野支社の招待で日本共産党以外の全会派が視察したことがありました。「再び安全神話を植え付けられるのか」と厳しい声が区民から寄せられています。

2日の区議会企画総務委員会。「すべての原発の停止及び再稼働反対の意見書の提出を求めることについての陳情」の審議中、私は、7月に自民党が柏崎刈羽原発を視察したようだが報告すべきだ、と求めたところ、拝野健幹事長は事実を認め、以下のました。

拝野幹事長は、「辻清人環境副大臣のこともあり柏崎刈羽原発の内部を見学した。納入業者にも厳しくIDチェックするほど何層にもわたり機密が守られ、原子炉の地下化や急な温度変化の感知など二重三重の安全対策が講じられていた。『ここまでやっていれば安心』とその時は思ったが、ID不正使用や改ざんのこと知ると不安もある。しかし、電力需要にこたえるためには原発は仕方がない。いつかはなくなる日をと思うが、安全安心な原発は当面必要だ」と発言しました。

2008年、台東区議会は東京電力上野支社の招待を受け、新幹線代や弁当を東電が負担して「視察」するということがありました。日本共産党区議団は参加を拒否しました。当時、老朽化した東電下谷変電所を移転し御徒町周辺再開発の中に組み込む地区計画がすすんでおり、利益供与ととらえかねないと判断したからです。原発の安全性への疑念もありました。

その3年後、福島原発事故がおき、区議会ではこの視察をふり返り「安心だ、安全だということを何回も繰り返し言われて、ずっと安全神話に頼ってきたという経緯があります。その神話は崩れてしまった。このことに関しては私自身も本当猛省をしております」(伊藤まんたろう区議、2011年6月・環境・安全安心特別委員会)と発言した区議もいます。

柏崎刈羽原発は4月16日、6号機が営業運転を開始。東京電力の原発が再稼働するのは、福島事故後初めてです。今回の視察は、東電の招待ではなく、自民党が自腹で行ったとはいえ、「6号機は安全。次は7号機を」との国や東電の願いを喜ばせるばかりの企画だったのではないでしょうか。