区長、避難所に受け入れなかった当事者に謝罪。これからが大事!

人権

台東区が台風19号の自主避難所に路上生活者を受け入れなかった問題で、服部区長は21日の区議会決算特別委員会で、当事者の方に謝罪。今後「全ての方を援助する」方策を検討していく、と発言しました。

決算特別委員会の総括質疑で、私は区長が当事者に謝罪したことは立派な姿勢だ、と評価。そのうえで、受け入れないと決めた理由について質しました。

区長は今回の自主避難所運営について、地域外や路上生活者の受け入れを想定できず、マニュアルがなかった、と答弁しました。

私はこれに対し、想定していない事態が起きた時こそ行政の本質が表れるのではないか。区の人権、民主主義的な意識の希薄さが問われる、と指摘。「区長はホームレスの人とそのほかの人の命に違いや差があると心にあるのではないか」と質しました。

区長は、「あくまで想定外だったからであり、その指摘は当たらない」と答弁しました。

 

「人を傷つけたら誤る」…区長のこの発言は、避難所運営にとどまらず、女性、障害者、外国人、性的マイノリティなど、今後の台東区の人権行政にとって希望を開くものにしなければ、と思います。

私は、たくさんのホームレスの人とかかわってきました。失業や病気、配偶者や家族の暴力、職場や寮でのパワハラやセクハラ。長い期間実兄から性暴力を受けてきた若い女性もいました。帰る場所を失った理由はそれぞれ違います。

区長は災害時、「全ての方を援助する」避難体制を約束しました。重要です。共産党区議団も全力で提案、自ら行動していく決意です。