長崎報告~非核三原則の堅持を台東区から

平和

台東区議会は20期から「平和に関する視察」として、被爆地・広島と長崎を隔年で訪問しています。今年は長崎へ5人の区議会議員が派遣されました。私は年長議員として団長を務めました。報告します。

今年の長崎平和祈念式典は、広島とともに核戦争、核兵器使用への危機感に満ちたものになりました。ロシア、アメリカの二大核保有国が当事者となって、ウクライナやイランで戦争をおこし、その反動から核抑止論がかつてなく高まっているからです。NPT再検討会議は最終文書を採択できませんでした。

さらに日本では安保三文書改定に向け、非核三原則を崩そうという力が高市自・維政権で強まっているだけに、長崎市長が読み上げた「平和宣言」はかつてなく厳しい言葉で、その動きを批判しました。「核抑止論は極めて危うい。核兵器は『必要悪』ではなく『絶対悪』であり、人類と核兵器は決して共存できない」と。

グテーレス国連事務総長のメッセージは「数十年にわたって続いた核兵器削減の潮流が反転するかもしれない。核実験禁止という国際規範も脅かされている」と。

そして、両者とも信頼の再構築、分断ではなく外交を、核兵器に頼らない安全保障政策への転換を、と求めました。

台東区議会代表団は原爆資料館で、被爆の地獄の惨状、その後生き続けた被爆者の苦しみを、じっくり時間をかけ体感しました。被団協元代表理事の故山口仙二さんの体中のケロイド、これを見よ、とばかりの写真は東京に帰った今でも目を閉じると浮かびあがります。

私は出発式で「被爆の実相を知ることが第一。さらにプラスアルファを台東区に持って帰ろう」と挨拶しました。それは各人が感じたことをそれぞれの言葉、表現で区民や区政に還元しよう、という意味でした。

国連事務総長は「長崎は私たちに、ただ惨禍を記憶にとどめるだけでなく行動をおこすことを求めている」と訴えました。私たち区議会派遣団がまずできること、それは日本が国是として何度も確認してきた「非核三原則を今後も堅持せよ」と政府に声をあげることではないでしょうか。