コロナ禍から区民をまもれ~一般質問で区長をただす

活動報告

私は12月8日、第4回定例会の一般質問で、新型コロナウイルスからどう区民の命を守るかをテーマに、区長、教育長に質問しました。区長は無症状の感染者へのPCR検査戦略には踏み込まず、教育長は少人数学級の優位性についての認識を示しませんでした。感染が急拡大している中、区民が安心できる積極的な方針を今こそ示すべきです。

コロナ感染は無症状感染者からの拡大が主流です。区が行っている陽性者とその濃厚接触者を追いかける「点と線の対策」では防ぎきれません。私は、①感染急増地での全員検査、②医療・介護・福祉・教育関係者への社会的検査を中心とした、無症状者の感染抑止策についての戦略を示すべきだ、と区長に迫りました。

区長は、感染が疑われる方への相談・検査体制を拡充してきた。陽性者が出た施設などでは、濃厚接触者だけでなく幅広く検査し、感染拡大を防止してきた。と答えるにとどまり、無症状感染者への検査戦略を示しませんでした。ただ、区は今議会に高齢者介護施設と障害者福祉施設に対する無症状者への社会的検査を行う動きを見せており、さらに拡大することが期待されます。

コロナ禍での困難は、貧困と格差、くらし・営業などに広がっています。私はこの日、子どもと女性の困難に絞って取り上げました。

教育長は、コロナ禍による子どもへの影響について質問すると、「人との関わりや体験的な活動に制約が生じ、ストレスや不安を感じている」「きめ細かな健康観察による状況を把握し、心のケアを充実させる」と答えました。私は、ストレスを抱える子どもの声をじっくり聴く時間が学校・家庭・社会に必要だ。それを保障するのが少人数学級だが、区教委はこれまで否定的な見解だった。優位性を認めるべきだ、と見解をただしました。これに対し教育長は、学校現場から分散登校時「一人ひとりをじっくり見ることができた」などの意見が寄せられていたことを認めながら、少人数学級の優位性について認めませんでした。

コロナで最も大変になっているのは、環境の変化に対応する力の弱い発達障害児です。私は、マスクをわざとひきちぎるなど発達障害児の実態を示し、現場で足りないという声の強い、子どもに寄り添う特別支援教育支援員を増員するよう求めました。教育長は「すでに2百人を超す支援員を配置している」と、増やす意思を示さず、コロナ禍で困難を増幅させている発達障害児や保護者の声にこたえませんでした。