解体すべきではない! 復興小学校・旧坂本小校舎

台東区

3月5日の区議会企画総務委員会は、関東大震災直後に建築された復興小学校・旧坂本小の校舎を解体することを認めた。私は、100年の歴史がある文化的な建築物を活用すべきだ、と最後まで反対したが、日本共産党以外すべての会派が解体を容認してしまった。この日の委員会には、区民・区内団体4者から解体しないでほしい、という陳情が出されていたが、その願いは届かなかった。

私は、①台東区文化財保護審議会も、5年前に区長の要請で提言をまとめた復興小学校の有効活用についての検討委員会でも、専門家はすべて旧坂本小校舎の文化的価値を評価し、残すべきだということで意見は一致している、②行政需要の見極めができず政策的方向性が決まらぬうちの解体は拙速である、③エントランスや講堂の意匠は区当時の復興小学校の面影を最も強く残している、と提言を受けながら、年間300万円程度の維持費で老朽化を見過ごしてきた、④コロナ禍の財政難で公共施設の保全計画への予算を削減したのに、解体工事に2.5億円もかけるのは逆立ちしている…などの理由で、反対の論陣を張ったが、かなわなかった。

10日に上程予定の、来年度予算修正案の中で、解体工事費用の削除とその財源でコロナ対策を、と主張し、最後まで旧坂本小解体をストップさせるためがんばたい。

旧坂本小学校エントランス部分(外から)

旧坂本小の講堂の外観