区長に要望~ワクチン接種は安心・迅速・確実に
日本共産党台東地区委員会・同区議団は10日、小柳しげる党地区都政対策委員長とともに、服部征夫区長に対し、新型コロナウイルスワクチンの安全・迅速・確実な接種を求める要望書を提出しました。区は高木明子保健所長(健康部長)、越智浩史新型コロナウイルス感染症対策総合調整担当課長が応対しました。
希望する人にワクチンが迅速に接種されることは区民の願いです。同時に重要なのは、安全や確実な接種が保障されることです。オリンピックに医療従事者が奪われ安心・安全・確実に接種できなくなることがあってはなりません。要望書は「今夏のオリンピック・パラリンピックを中止するよう都と国に進言する」よう求めました。
台東区は5月24日~8月13日(予定)として高齢者の2回分のワクチン接種ができる体制を整え、「広報たいとう」5月5日号で示しました。接種を希望する高齢者が安心できるよう、見通しを示したことは評価できます。
ところが国が突然、7月までに高齢者の接種を終わらせるよう号令をかけてきました。これによって区も体制を大本から見直さなければならなくなりました。菅首相は、日本のワクチン接種率の低さへの不満や、オリンピック開催のため、トップダウンで前倒しを宣言しました。
終了期限を無理に早めるために、地域医療に無理にしわ寄せされたら本末転倒です。要望書は「区内の医療体制上、安全が脅かされるような医療スタッフへの負担は行わない」よう区長に求めました。
高木氏は、国の方針でできるよう医師会など関係者への最大限の協力を求めているが、安全をおろそかにすることはしない。円滑な接種が行われるよう全力をあげる、と回答。越智氏は、ワクチンは現時点で区政の最重要課題。全庁挙げたとりくみで区民の期待にこたえる、と表明しました。
要望書は、予約や予診票の書き込みなどへの支援、自力で接種会場へ行けない人への同行支援、隣接区の医療機関・かかりつけ医での接種、住民票がない在住者への対応…など、接種券が届いてから党地区委員会・区議団に寄せられた相談や要望にもとづき17項目からなるものです。
コロナ対策での区長への要望書は8回目。