感染拡大を防ぎ安心の2学期を~教育長に要望

日本共産党台東区議団は年8月25日、矢下薫台東区教育長に「コロナ感染症から子どもと学校をまもり安心して2学期を迎えられるようにするための要望」を提出しました。

文科省は8月19日、同学級内で複数感染者が出ても、児童生徒の間で感染経路に関連がない場合、あるいは学級内の他の生徒に感染が広がっている恐れがない場合には学級閉鎖を行わないことも考えられる、とガイドラインを改定し、各教育委員会に通知しました。

要望書は、感染経路先やその有無、濃厚接触者の判定そのものが、学校や個人に委ねられ、学校・園の対応や情報公開等について保護者、区民から疑問が続出していることを指摘。今後、さらに重要な判断を学校に丸投げし、負担を増やすことは問題で、感染症対策として科学的でない、と批判し、以下要望しました。

  • 8・19文科省通知を区のガイドラインに横引きしないこと。
  • 感染を拡大させない学校づくりを進めるため、◎発熱症状など自覚症状のある児童・生徒がすぐに検査できるよう抗原検査キットの相当数の常備。◎教職員の週1回のPCR定期検査。◎密にならざるを得ない行事前のPCR検査。◎各教室に空気清浄機、CО2測定器を設置。
  • 修学旅行など、夏休みの宿泊を伴う学校行事でクラスターを発生させてしまったこと、その後に感染者が出ていることなどについての総括を行い、今後の教訓を明らかにすること。
  • 区内の子どものコロナ後遺症についての実態を、保健所、地域医療機関と連携して掌握し、区教委としての知見と対策等を区民に広める。
  • オンライン授業を一層拡充し、感染や健康に不安な児童生徒の学習権を保障する。感染不安のある児童生徒や保護者に対しオンライン授業が可能なことを通知する。コロナ感染症防止を理由にオンライン授業を受けた児童生徒を出席扱いにすること。
  • 保育園、幼稚園・こども園、こどもクラブ、児童館など、子どもが密にならざるを得ない施設等に従事する職員自らの感染や感染拡大の不安を取り除くため、◎抗原検査キットを整備、積極的活用。◎保育士、幼稚園教諭、こどもクラブ指導員、児童館職員に週一回のPCR検査。不織布マスクの励行。◎保育士、幼稚園教諭、こどもクラブ指導員、児童館職員の増員、感染防止対策の補助人員の配置。◎感染情報の報告にかかる事務負担の軽減…など。

これに対し矢下教育長は、「区として、感染防止を緩めるつもりはない。実態に即し、現場の声をよく聞いてすすめていく。みなさんの要望書の内容をしっかり受け止める」と答えました。