自宅「療養」者へのケア・医療を徹底せよ。区長に緊急申し入れ。

 台東区は1月12日の週間感染状況報告で、区民の新型コロナウイルス感染者が1週間で290人にのぼったことを明らかにしました。前週の3倍を超える爆発的な拡大です。とりわけ深刻なのは、入院が必要なのに自宅待機の「調整中」の感染者。前週は13人だったのにこの1週間で201人増え、214人と爆発的に増えています。日本共産党台東地区委員会・同区議団は13日、服部区長に「新型コロナウイルスの急速な拡大による医療崩壊事態から区民の命を守り抜くための緊急要望書」を提出しました。以下、項目のみお報せします。

1.高齢で基礎疾患のある陽性者を受け入れる病院が決定的に不足しています。早急に病床を確保するよう都に強く求めてください。また、区としても独自に確保することを具体化してください。また、区としてホテル等の宿泊「療養」施設を独自に確保することを求めます。

2.入院の必要な方がやむなく自宅「療養」をしている場合は、病状観察が適切にできる体制が不可欠です。客観的な観察としてパルスオキシメーターの貸し出しを行ってください。現在1日1回の電話での状態聞き取りのようですが、朝夕最低2回以上行うなど、自宅「療養」のガイドラインを策定してください。また、それが万全に実行できる保健所の体制強化を急いでください。

3.陽性になった人が自宅「療養」中、適切な医療(新型コロナ以外も含め)が受けられるようにしてください。診療検査医療機関がその役割を果たせるよう、抜本的な財政支援を行ってください。

4.一人暮らし、または高齢者のみ世帯が感染した場合は特に、日常生活に支障をきたします。食事、洗濯、衛生状態の維持など最低必要な生活支援体制を整えてください。

5.ともに陽性である高齢夫婦の一方の容態が悪化しても、一方が介護が必要で一人では生活不可能なため、入院できない事態がおきています。感染防御対策を万全に行ったうえでのヘルパーや訪問看護師の派遣等、対応できるようにすること。自宅「療養」者一人ひとりへの対応方針(ケースワーク)を保健所が行うこと。

6.PCRの社会的検査の拡大・実施を急いで行ってください。高齢・障害施設の利用者及び従事者等にとどまらず、在宅の介護・障害福祉サービス従事者・利用者、保育・教育関係者、児童にも対象を広げること。反復して定期的に行うこと。戦略的なPCR検査を進めることを再度強く求めます。

7.病院入院中や高齢者施設利用者、スーパーなどで陽性者が発覚した際は、民間事業所であっても情報を積極的に公開するよう指導すること。                 以上

  • 区内にある陽性者の宿泊施設は年明けから一気に慌ただしくなっています。(1月1日、秋間撮影)