感染拡大を防ぐ。区長の声が区民にとどくには・・・
緊急事態宣言の延長が発表された2日、服部台東区長は区民に向けたメッセージを発表しました。
区長は、高齢者の感染、家庭内感染が増えていることに触れ、外出時の感染防止対策の徹底、帰宅後の速やかな手洗いや換気への注意を促し、「不要不急の外出は控えていただきますよう、あらためまして、強く、お願いいたします」と呼びかけました。
1月7日、発出時も「自分を守り、家族を守り、大切な人を守り、地域を守るため一丸となってこの難局を乗り越えていきましょう」と区長は不要不急の外出自粛を訴えています。
首長が外出自粛や感染予防の基本を繰り返し発信することは必要です。しかし、それだけでは首相や都知事と同じです。区内感染状況のリアルな報告と、検査・保護など感染拡大を食い止める区の具体策、くらしと営業の支援策を示し、協力を求めることが大切です。
メッセージでは、円滑なワクチン接種に向け総力を挙げている、とのアピールがありました。逆に検査の拡大には触れませんでした。
ワクチン接種は感染拡大防止の決め手ですが、集団免疫の獲得までには数年かかると言われています。ワクチンを打ち始めたらすぐ感染が収まるような発信は誤解を招きかねません。
高齢・障害福祉従事者、教育・保育関係者への定期的PCR検査、保護・療養のための施設の確保、陽性者や濃厚接触者が安心して療養できる保障などを示してこそ、区長の声は区民に届きます。