五輪バス運転手の健康と安全を守れ!
人権
この間、五輪選手やメディア関係者の移送にたずさわるバス運転手が、コロナ感染症から守られず、劣悪な宿泊環境にあることを、あるバスの運転手からの告発に基づき、国や都を通じオリンピック組織委員会に改善を求めたたかっています。
運転手の多くが、ワクチンが接種されていない。東京ではPCR検査が行われていない。宿舎は国の研修施設でトイレ・バス・洗面所が共用、冷蔵庫や湯沸かしポットなども20~30人で共用。タオルなどのアメニティは5日に1回の交換…など、ひとたびコロナ感染者がでれば大変な拡大になりかねません。
この実態を、7月上旬時点で国も都も全く知らなかったことにまず驚き。国や都を通じて組織委員会に実態調査と改善を求めても危機感のなさ、対応の遅さに怒りがこみ上げる毎日です。
要求を重ねる中、組織委員会はようやく7日に1回のPCR検査を実施、アメニティは毎日交換など、現場では変化がありました。全く不十分ですが一歩前進です。
しかし、組織委員会は共用バス・トイレ・洗面所など根本的な問題で解決する姿勢がありません。運転手に発熱者が出るなど、不安な環境から運転手を守るため、バス会社によっては宿泊環境を改善するためにビジネスホテルを借り上げるなどの対応をしているところも出ています。
7月25日にはバスの基地・若洲デポを、山添拓参議院議員、東京ブロックの谷川智行予定候補らと視察し、運転手の声を直接聞き、現場の労働条件の一端を見てきました。今後は、宿泊施設や生活環境の実態を調査し、選手などの命をあずかるバス運転手が健康で安全な生活・労働環境を獲得できるまで全力をあげます。
写真は、政府内閣官房オリパラ準備局との交渉。25日のバス基地の視察。